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漁具倉庫の中

 

皆様、こんばんは。

 

毎日暑い日が続きますね。

夏は始まったばかりなのにもう秋が待ち遠しいです。

 

 

さて、ここ北洋の館ですが、もとは漁師さんたちが使用する漁具倉庫でありました。

大正12年造の木造建物の一部を補強してリフォームし、今に至ります。

 

カフェのあるメインの倉庫は綺麗に整備したのですが、もう一つの倉庫。

横に建っている、現在は「物置き」兼「作業場」になっている建物は、漁師たちが使用していたほぼ当時の倉庫の姿を残しています。

誰も手を付けなかっただけ、ともいう。

 

 

このころの倉庫は木造で、大きな空間を作る必要があったので大きくて良い材木を使用してます。

組んである木が綺麗です。

散らかっているところはスルーしてください。

 

3階建てなんです。

吹き抜けでなかなかの解放感。

ただし、今は床板と階段にだいぶガタがきておりまして関係者以外立ち入り禁止なのでございます。

床板と床板の隙間から下の階がよく見えます。

 

 

昔は2階部分にもたくさんの網、縄、浮きなどの漁具が置かれ、網を繕う漁師さんたちの声が上から横から、あちらこちらから飛び交ったそうですちゃ。

活気があったんでしょうねー。

 

 

 

生地を散歩しておりますと今でも、網を繕っている漁師さんをお見掛けします。

 

夕日に照らされながら、

海と向かい合うようにどっしりと腰かけ、

熟練の手さばきで網を繕っていく様。

もちろん無言。

 

 

「いつも生地で揚がる魚、美味しくいただいてます。

お仕事、がんばってください。」

 

 

と、話しかけられる訳もなく、心の中で呟いて通り過ぎました。

 

たしか、こんな夕日の頃でした。
たしか、こんな夕日の頃でした。